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コピーの倍率はどうやって計算する?コピー機で拡大・縮小する際に知っておきたい計算方法

2023年3月4日

コピー用紙を拡大したり縮小したい時はありませんか?

コピー機で拡大や縮小をするとき、どのような倍率で計算すればいいでしょうか?

コピー用紙のサイズは種類ごとに決まっており、コピー機の倍率計算を知っておくことでコピー機を使いやすくなります。

この記事ではコピーの倍率を計算する方法やコピー用紙のサイズや倍率一覧表について紹介します。

コピー機で拡大や縮小する際に便利な知識を紹介するので、コピー機を使う際に役立ててください。

コピーの倍率を理解してコピー機を便利に使いましょう!

<この記事で分かること>
・コピー用紙のサイズ一覧表を知りたい!
・コピー用紙を拡大・縮小する際の倍率を計算する方法を知りたい!
・A用紙とB用紙の違いとは?
・コピー機を使って拡大・縮小する際はどうすればいい?

コピー用紙ごとに倍率が決まっている

私たちが普段使うコピー用紙は「A4用紙」や「B5用紙」が一般的です。

コピー用紙によってサイズが規定されているため、コピー用紙のサイズから倍率を求められます。

現在使われているコピーではほとんどの場合、自動で倍率を計算してる機能があります。

ここでは、コピー用紙ごとのサイズ一覧表やコピー用紙のサイズがどのように作られているのか確認していきましょう。

コピー機で自動計算してくれる

実際にコピー機で拡大や縮小をする時は複雑な計算をしなくても自動でコピーの用紙を変換できます。

コピー機を使えば用紙の倍率を自動で計算してくれます。

「拡大」あるいは「縮小」というボタンを押せば自動で好みの用紙サイズに合わせてくれるのです。

例えば

「A3用紙をA4用紙に縮小したい」

「A4用紙をB5用紙に変換したい」

という場合に変換先の用紙サイズを簡単に指定できます。

このように、倍率の計算を知らなくてもコピー機の拡大や縮小をすることが可能です。

コピー用紙のサイズはどのように決められる?

A0→A1→A2と数字が大きくなるごとに縦横いずれか長い方の辺を半分にします。

すなわち、1つ小さいサイズの用紙を測る時は用紙を半分に折りたためばいいのです。

例えば、A0は「841㎜*1189㎜」ですが1189㎜を半分の594㎜にして「594*841」とするとA1用紙になります。

A1用紙用紙の841㎜を半分の420㎜にして「420*594」にするとA2用紙になります。

その他の用紙サイズも同様です。

例を挙げると「B5用紙のサイズを測りたい」という時にはB4サイズの長い辺を半分に折りたたむとB5用紙となります。

・コピー用紙は縦横いずれか長い方の辺を半分にすることで1周り小さなサイズにできる
・同様に、同じサイズのコピー用紙を2枚重ねることで1周り大きなサイズにできる

コピー用紙のサイズ一覧表

コピー用紙は種類ごとにサイズが決められています。

コピー用紙のサイズ一覧表は以下の通りです。

A用紙サイズ(mm)B用紙サイズ(mm)
A0841*1189B01030*1456
A1594*841B1728*1030
A2420*594B2515*728
A3297*420B3364*515
A4210*297B4257*364
A5148*210B5182*257
A6105*148B6128*182
A774*105B791*128

<A用紙とB用紙は何が違う?>

A用紙は面積が1平方メートルの「A0」用紙を半分に折りたたんでいく用紙です。

B用紙は面積が1.5平方メートルの「B0」用紙を半分に折りたたんでいく用紙です。

国際的な規格ではA用紙が一般的ですが、日本国内ではB用紙が使われることも多くなっています。

A用紙はISO-Aシリーズ、B用紙はJIS-Bシリーズで定義されています。

仕事用などビジネスシーンではA用紙を使われることが一般的ですが、B用紙は学校など勉強用に使われることが多いです。

・A用紙は国際的な規格(※ISO-Aシリーズ)
・B用紙は日本国内の規格(※JIS-Bシリーズ)

※SO-Aシリーズは国際標準化機構が定めている国際的なサイズの規格。JIS-Bシリーズは日本産業機構が定めている日本の国家規格。規格を定めることによって製品の品質や技術が安定する。

コピー用紙の縦と横の長さはどんな関係?

A用紙とB用紙の縦と横の長さの比率は同じです。

各辺の長さが「1」の辺に対してもう一方の辺が「√2」という関係性になっています。

「√2」とは各辺の長さが「1」の正方形における対角線(斜めの線)の長さです。平方根ともいいます。

「√2」を数字に直すと約1.414であるため、一般的なコピー用紙はおよそ「1:1.414」という関係です。

コピー用紙の使用例

一口にコピー用紙のサイズといってもイメージするのは難しいかもしれません。

身近にある用紙はどのようなサイズで作られているのでしょうか?

コピー用紙は日常的にも新聞広告や電車の中吊り広告など大きなサイズにも使われています。

以下は私たちの身の回りにあるコピー用紙サイズの例です。

ビジネスシーンで使われるA4用紙

コピー用紙のうち、最も一般的なサイズは「A4用紙」です。

A4用紙は書類やノートに使われる大きさで、身近なコピー用紙のサイズといえるでしょう。

ビジネスで使われる書類というとA4用紙を指すことが多くなっています。

A用紙は国際的な規格で定められているため、海外で使われる文書もA4用紙が使われることが多いです。

A0用紙:ポスターなど
A1用紙:新聞の見開きサイズより少し大きい
A2用紙:新聞チラシなど
A3用紙:パンフレットなど
A4用紙:書類やノートなどに使われる。最も一般的なサイズ
A5用紙:本や手帳など
A6用紙:文庫本やカレンダーなど
A7用紙:ポケットティッシュほどのサイズ

学校で使われることの多いB5用紙

ビジネスシーン以外にも、学校や新聞ではB用紙のサイズが使われることが多いです。

学校で使うノートはB5用紙が一般的で、馴染み深い人も多いのではないでしょうか。

B7用紙はパスポートほどの大きさになります。

B7用紙はB5用紙を縦と横をそれぞれ半分に折りたたむことによって出来上がります。

B用紙は日本の国家規格で定められており、教育機関で使用されることが多いです。

B0用紙:ポスターなど
B1用紙:地図など
B2用紙:展示会のパネルなど
B3用紙:電車の中吊り広告や折り込みチラシなど
B4用紙:新聞の見開きほどのサイズ
B5用紙:雑誌やノートなど
B6用紙:卓上カレンダーなど
B7用紙:パスポートほどの大きさ

簡単!コピー倍率を計算する方法とは?

コピー倍率を計算する際にはあらかじめコピー倍率一覧表をチェックしましょう。

倍率を指定することでプリントアウトした際のサイズを設定できます。

ここでは、コピー倍率一覧表およびコピー倍率を計算する際のポイントを紹介します。

コピー倍率一覧表をチェック

以下はA用紙とB用紙のコピー倍率一覧表です。

横列が出力用紙のサイズ、縦列が原稿用紙のサイズです。

例えば、A6用紙をA5に拡大する時は141%で、A6用紙→A4用紙に拡大するときの倍率はちょうど200%となります。

倍率選択
(原稿/出力)
A6B6A5B5A4B4A3
A6100%122%141%173%200%245%283%
B681%100%115%141%163%200%230%
A570%86%100%122%141%174%200%
B558%70%81%100%115%141%163%
A450%61%70%86%100%122%141%
B440%50%58%70%81%100%115%
A335%43%50%61%70%86%100%

出典:倍率選択(拡大/縮小してコピーする)|FUJI ZEROX

よく使う拡大・縮小の倍率

よく使う拡大・縮小の倍率を以下にまとめました。

これらの拡大や縮小比率はよく使う数字なのでコピー機を頻繁に使う方は覚えておくといいでしょう。

<よく使う拡大/縮小の倍率>
A4→A5の倍率は?:70%
A3→A5の倍率は?:50%
A4→A3の倍率は?:141%
B5→A4の倍率は?:115%

拡大・縮小するときの倍率を計算する方法

拡大・縮小するときの倍率を計算するには以下の計算式で測りましょう。

【コピー用紙の倍率を計算するための計算式】
(出力用紙の長さ÷原稿用紙の長さ×100)%

B5用紙からA4用紙に縮小する時の例で考えてみます。

B5用紙は182*257で、A4用紙は210*297です。B5用紙の長さは439㎜でA4用紙は507㎜となります。

507÷439×100=115%となりますので、先に挙げたコピー倍率一覧表の通りとなります。

特殊なサイズの用紙はどうやって計算する?

これまでA用紙やB用紙の倍率を見てきましたが、特殊なサイズの用紙はどのように倍率を計算すればいいでしょうか?

特殊なサイズの用紙として、以下が挙げられます。

サイズは一般的に使われることの多いものですが、規格によってサイズは異なるものです。

148㎜×100㎜のはがきをA5用紙(210㎜ × 148㎜)に拡大する場合はどのような倍率になるでしょうか?

計算方法としては、

  1. 縦の倍率を計算:出力用紙の縦の長さを原稿用紙の縦の長さで割り、100をかける。
  2. 横の倍率を計算:出力用紙の横の長さを原稿用紙の横の長さで割り、100をかける。

これを応用して、任意のサイズの用紙に対する倍率を計算できます。

148㎜×100㎜のはがきをA5用紙に拡大する場合、縦方向の倍率は約142%、横方向の倍率は148%となります。

用紙の種類サイズ
名刺・カード類91mm × 55mm
はがき148mm × 100mm
A4班はがき235mm×120mm
封筒120mm × 235mm

コピー機で拡大・縮小する方法

実際にコピー機で拡大や縮小をする際はどのような方法で行うのがいいでしょうか?

用紙サイズにこだわりがなければ自動で倍率を計算される方法がおすすめです。

特殊な用紙を使っている時など、細かい倍率を指定することも可能です。

自動で倍率を計算される方法

用紙のサイズが決まっているなら自動で倍率を計算する方法がおすすめです。

ほとんどのコピー機にはコピー用紙のサイズを自動で拡大・縮小してくれる機能が備わっています。

例えば、「A4用紙からA5用紙に縮小したい!」という時はA5用紙に変換するためのボタンがついているので、細かい倍率を指定しなくても縮小ができるのです。

ここでは、一般的なコピー機の使い方を確認しましょう。

100%

100%倍率は等倍、つまり原稿と同じ大きさで出力されます。

拡大や縮小をせずにそのままコピーしたい時に使います。

自動%

自動%ではコピー機にセットした用紙を自動でコピー用紙サイズを読み取ります。

プリントアウトしたいサイズを指定すれば自動で倍率を計算してくれる方法です。

倍率を指定する方法

倍率を指定することで細かいサイズを指定できます。

ここでは「たてよこ独立変倍」と「寸法指定変倍」という方法を紹介します。

たてよこ独立変倍

縦と横の倍率を変えたい時は個別に倍率を指定できます。

少し縦長にしたい時、あるいは少し横長にしたい時に役立つ方法です。

寸法指定変倍

縦と横をそれぞれ異なる寸法に指定できます。

原稿のサイズとプリントアウト後のサイズを指定すると自動的に縦と横の倍率が計算されます。

コピー機を活用して倍率を自在に操ろう!

コピー機には自動で倍率を計算してくれる機能が備わっているため、コピー用紙を拡大・縮小する時に便利です。

コピー用紙はそれぞれサイズが決められています。

仕事で事務用に使われるサイズはA4用紙が一般的ですが、用途に応じて拡大や縮小が可能です。

コピー用紙の倍率を計算するためには以下の計算式を使うと便利です。

A用紙やB用紙以外の特殊なサイズの用紙にプリントする際に役立ててください。

【コピー用紙の倍率を計算するための計算式】(再掲)
(出力用紙の長さ÷原稿用紙の長さ×100)%

コピー機は自動で拡大・縮小する以外にも細かくサイズを指定できる方法があります。

ペーパーレス化が進んでいる現代ですが、コピー用紙は未だに仕事で欠かせないツールです。

コピー倍率やコピー機を上手く使いこなして業務効率を向上させましょう!

<まとめ>
・コピー機には自動で倍率を調整して拡大・縮小してくれる機能がある
・コピー用紙のサイズは国際規格および国内規格で定められている
・よく使われるコピー用紙のサイズはA4用紙とB5用紙が一般的
・【コピー用紙の倍率】=(出力用紙の長さ÷原稿用紙の長さ×100)%

コラム - コピーの倍率はどうやって計算する?コピー機で拡大・縮小する際に知っておきたい計算方法
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