コピー機の紙詰まりの原因とは?詰まりやすい場所も詳しく紹介

コピー機の紙詰まりにはいくつか主要な原因があります。
しかしポイントを把握しておくと、トラブルをご自身で解決できる場合がほとんどです。
コピー機トラブルが起こると周りに迷惑をかけたくない一心でパニックになってしまうかもしれませんが、冷静に対処しましょう。
この記事では、コピーの紙詰まりの主な原因・紙詰まりが起こりやすい場所・注意点・メーカーサポートに頼るべき理由などについて解説します。
コピー機の紙詰まりの原因とは?

コピー機の紙詰まりの主な原因は、以下のとおりです。
・用紙が正しくセットされていない
・用紙が多い
・複合機に対応していない用紙を使用している
・折れた紙や裏紙を使用している
・異物が混入している
・複数の紙が重なってしまっている
それぞれの原因について解説します。
用紙が正しくセットされていない
紙詰まりの原因の1つが、用紙が正しくセットされていないことです。
紙の補充時は、給紙トレイに正しくセットする必要があります。
ずれが生じていると、そこから紙が巻き込まれて紙詰まりの原因になります。
急いでいるとしても、用紙が正しくセットされているか確認を行いましょう。
用紙が多い
用紙が多いのも紙詰まりの原因です。
コピー機にはそれぞれ用紙をセットできる枚数に限度があります。
たくさん印刷するからといってキャパオーバーのセットをすると、紙詰まりの原因になります。
そこで最大収容枚数よりも少なめにセットしましょう。
何枚までセット可能か把握しておくと安心です。
たくさんコピーするのなら、数回に分けて用紙を入れてください。
複合機に対応していない用紙を使用している
対応していない用紙を使うのも紙詰まりの原因です。
一般的なプリンターと異なり、コピー・FAX・スキャナー・プリンタなど複数の機能を持つのが複合機です。
機種によっては用紙の種類が決められています。
印刷が必要なコピーやプリンターの場合は、決められた用紙を使いましょう。
初めのうちは問題なくても、合わない用紙を継続して利用していくとコピー機の破損につながる可能性が十分に考えられます。
折れた紙や裏紙を使用している
コピー機は非常に薄い機械の間を通ってプリントアウトするため、折れた紙や裏紙の利用も紙詰まりの原因です。
原則、1枚づつの厚さ分でプリントする必要があります。
2枚に折り畳んだり、すでに何かが印字されて分厚くなったりした裏紙を使うことがないようにしてください。
両面プリントに対応しているコピー機であれば、指定された紙で両面印刷するようにして、指定外の紙を使用することは避けましょう。
異物が混入している
用紙にセロテープや消しゴムのカスなどが付着した状態でコピー機を通してしまうのも紙詰まりの原因です。
用紙は、必ず未使用のものにして、異物が混入していないか確認してください。
新しい紙を使う分には問題ありませんが、長期休み明けで用紙にほこりがかぶっているのであれば、拭き取ったうえでコピー機を使用すると安心です。
複数の紙が重なってしまっている
複数の紙が重なっているのも紙詰まりの原因です。
湿気も紙が重なる原因になるため注意しましょう。
初めのうちは目視で確認するのもおすすめの方法です。
コピー機が紙詰まりを起こさないように注意してください。
紙が詰まってないのに紙詰まりの症状になることもある?

結論からお伝えすると、確実に紙が詰まっていないにも関わらずコピー機が紙詰まりの症状を引き起こすケースが稀にみられます。
さまざまな原因が考えられますが、以下の方法を試してみると解消されるケースがほとんどです。
・電源スイッチを入れ直してコピー機を再起動させる
・本体カバーがしまっているか確認する
・給紙上限値を超えていないかセットしている用紙の枚数を再確認する
・用紙のサイズとトレイ内の用紙ガイドがハマっているか確認する
・細かい切り屑、異物が混ざっていないか確認する
・給紙ローラーを清掃
・エンコーダーフィルムを清掃
・内部センサーの異常がないかを確認
上記のすべてを試しても解決しない場合は、目に見えない場所で紙詰まりが起こっている可能性があるため、メーカーサポートを検討しましょう。
コピー機の紙詰まりしやすい場所とは?

コピー機の紙詰まりしやすい場所は、以下のとおりです。
・側面のカバー
・給紙カセット
・ADF
それぞれの詰まりやすい場所について解説します。
側面のカバー
「側面カバー付近=給紙トレイから自動原稿送り装置までの途中」で紙詰まりを引き起こしているのであれば、フロントカバーを開けてインクカートリッジを取り外します。
そのうえで詰まった紙を取り除きましょう。本体に説明が書かれている機種もあります。
インクカートリッジ本体は熱を帯びている可能性があるため、火傷に注意しましょう。
本体を開けると簡単に紙が取り出せます。
原因 | すぐにできる対処方法 |
ローラー部分の汚れ・劣化 | 無水エタノールで濡らした柔らかに布を使って優しく給紙ローラーを拭き取る。劣化ならローラー部分の交換をする |
折れた紙・裏紙の使用 | 新品で折り目のない用紙を使用 |
ただし側面のカバー付近で紙詰まりが発生する原因の大半が、給紙トレイの用紙のため、今一度セット方法を見直してみてください。
給紙カセット
「給紙力セット=コピー機本体の下部分にある用紙の補充場所」で紙詰まりを引き起こしているのであれば、給紙トレイをゆっくりと開けて用紙を取り出します。
原因 | すぐにできる対処方法 |
用紙の向きが間違っている | 用紙の向きの確認ズレ、用紙サイズの確認レバーが揃っているか確認 |
用紙の量が間違っている | 2〜3枚しか残っていなければ補充し、「用紙はここまで」のラインを超えていれば減らす |
コピー機対応外の用紙の使用 | コピー機に対応した用紙か確認※故障の場合は有償修理や買い直しの可能性あり |
折れた紙や裏紙の使用 | 紙が折れていないか確認する |
異物混入 | 紙屑や異物の混入を確認する(ホッチキスの芯やクリップなど) |
静電気によって複数の用紙が出ている | 紙に静電気が発生していないか確認一枚ずつパラパラとめくってから設置 |
静電気が発生しているのなら、1枚ずつめくって空気を含ませましょう。
ADF
「ADF(自動原稿送り装置付近)=印刷用紙が出てくる場所」で紙詰まりを引き起こしていて、紙が見えている状態であれば、ゆっくりと破れないように引っ張ります。
見えていないのであればローラーの上部分を開ければ簡単に紙を抜き取ることができます。
原因 | すぐにできる対処方法 |
給紙ローラーの汚れ | 無水エタノールで濡らした柔らい布を使って優しく給紙ローラーを拭き取る |
高温多湿 | 窓際や加湿器付近を避けてコピー機の置き場所を変える |
頻繁に紙詰まりが引き起こされているのであれば、汚れや設置場所の見直しを確認しましょう。
紙詰まりで紙が破けた場合はサポートに連絡を

コピー機の紙詰まりの原因が解明できない場合は、無闇に機械を触ったり開けたりすることなく、早急にサポート担当に連絡することが賢明です。
精密機器のため、自力で治そうとして小さな部品に触れてしまうと些細な衝撃で折れたり曲がったりしてしまう可能性があります。
契約内容によっては完全に故障したものに対して修理保証がついていないため、要注意です。
紙詰まりを自分で治す際の注意点

紙詰まりを自分で治す際の注意点は、以下のとおりです。
・故障の原因になる可能性がある
・サポートを受けられなくなる可能性がある
・症状が悪化する可能性がある
それぞれの注意点を解説します。
故障の原因になる可能性がある
紙詰まりを自分で治そうとすると、さらに故障の原因を引き起こす可能性があるため気をつけてください。
紙を取り出すときは、力強く引き抜いてしまうと、スキャン部分を傷つけたり、ローラーが損傷する原因につながりかねません。
コピー機の内部を触るときは、できるだけ優しく扱うことを心がけてください。
サポートを受けられなくなる可能性がある
紙詰まりを自分で治そうとして故障してしまった場合、サポートを受けられなくなる可能性があるため気をつけてください。
サポート内容は購入時の契約によって異なります。
しかし紙詰まりを直そうと触ったことが故障の原因になると厄介です。
コピー機の様子がおかしいのであれば、無闇に触らずコピー機のサポート内容を確認して、専門知識を持った業者の方にみてもらうことが賢明です。
症状が悪化する可能性がある
紙詰まりを自分で直そうとすると、症状が悪化する可能性があるため気をつけてください。
紙を取り出そうとしたときにローラーが間違った方向に動いてしまったり、紙の表面でスキャン部分が傷ついたりすると、修理代が高くつくリスクがあります。
確実に紙詰まりであると判断できないのであれば、サポートを呼んで専門的な知識を持った業者の方に原因を解明してもらいましょう。
紙詰まりを治す際にはメーカーサポートに連絡すべき理由とは?

紙詰まりを直す際にメーカーサポートに連絡すべき理由は、以下のとおりです。
・素早く修理してもらえる
・紙詰まりが原因で故障する可能性が低い
・専門知識が必要ない
それぞれの理由について解説します。
素早く修理してもらえる
メーカーサポートの担当者は、コピー機の故障に関する知識があるため、短時間で原因を見つけられる可能性が高いです。
素人が時間をかけて原因を発見するよりは、まず専門家に状況をチェックしてもらいましょう。
紙詰まりが原因で故障する可能性が低い
メーカーサポートに依頼すれば、紙詰まりが原因で故障する可能性は低くなります。
紙詰まりの原因の根本的な解決策、再発防止案を提唱してくれるため、同じ原因でのトラブルを未然に防げるようにもなるでしょう。
原因がわからず、詰まるたびに手動で紙を取り出すことを繰り返していると、いつまで経っても紙詰まりの原因は解消されません。
根本的な解決が必要なのであれば、メーカーサポートを受けましょう。
専門知識が必要ない
メーカーサポートを利用すれば、職場の誰もコピー機に関する専門知識を持つ必要がありません。
修理代を全額負担する保証内容もあるため、コピー機を導入したはじめの数年間は保証付きにしておくことをお勧めします。
給紙・排紙ローラーのクリーニング方法とは?
ローラーに汚れが溜まっているのであれば、アルコールや洗剤などは使わずに軽く濡らしてしっかりと水気をとった柔らかいタオルで拭き取る方法が最適です。
さらに、無水エタノールを含ませるとより汚れが落ちやすくなります。
湿気で紙詰まりになることもある?
多湿が原因で用紙の水分量が多くなると、インクをつける部分でべたついて紙がスムーズに動かなくなり、紙詰まりの原因を引き起こします。
加湿器の近くにコピー機があるのであれば、どちらかの機械を遠くに移動させましょう。
また湿気が多い窓際には、コピー機をおかないようにしてください。
コピー機の紙詰まりについて理解しよう

・コピー機の紙詰まりの原因は、用紙の向き、サイズや異物の混入などいくつかの理由が考えられる
・実際に紙が詰まっていなくても紙詰まりの症状を引き起こすケースもあるため、原因不明の場合はメーカーサポートを利用する
・コピー機は「側面カバー」「給紙カセット「ADF」の3つの場所が紙詰まりの主な原因と言われている
・紙詰まりを自分で治す場合は、コピー機の状態がさらに悪くならないようにする
・コピー機の内部を触って損傷させると保証が使えなくなる可能性があるため、早い段階でメーカーサポートを利用するのが賢明
コピー機が詰まってしまうと業務への影響が大きいため、パニックになってしまうかもしれませんが、落ち着いてできることから対処していきましょう。
無理に自力での解消を目指さず、早急にメーカーサポートを利用する方法も検討してみてください。