LANポートが足りなくなった場合はどう対処する?増設や増設以外の対処法について解説

今やパソコンやスマホ、タブレットといったアイテムはほとんどの人が利用していてい、ネット環境の欠かせない時代となりました。
仕事でもプライベートでもネットなしでは考えられません。この記事ではLANポートが足りなくなった場合について解説しています。
LANポートとは?

LANポートとは、有線でインターネットを使いたい時にLANケーブルをパソコンにつなぐ差し込み口のことをいいます。
LANは、「Local Area Network(ローカル・エリア・ネットワーク)」の略です。
最近ではWi-Fiが普及していますが、通信の安定性の面でいうと有線LANの方が優れています。
LANポートが足りないときはどうする?

LANポートが足りないとパソコンやプリンターなどがネット環境に接続できなくなるため、大変不便です。
オフィスではもちろん、在宅勤務や自宅学習など自宅での必要性も以前より増えてきています。
LANポートが不足してしまった場合の対処法について解説します。
LANポートを増設する
LANポートが不足しているなら、単純に足りない分のLANポートを増設することが考えられます。
電話回線や電気配線などの各種電気関係の工事には「電気通信設備工事担任者」や「電気工事士」といった国家資格が求められますが、電気関係の工事に関連しながらもLAN工事は実は資格がありません。
そのため、オフィスでも自宅でもLAN工事はその気になれば一般人でも挑戦できます。
しかし、誤って他の電気回線や電話回線に触れてしまうと大惨事になりかねませんので、専門業者に依頼する方が安全ですし、結果的に早く環境が整えられます。
専門業者に依頼すれば、1か所10,000円前後で工事ができ、所要時間もおよそ1時間程度と手間も費用もさほどではありません。
スィッチングハブを取り付ける
LAN工事までの手間と費用はかけたくない場合、「スィッチングハブ」を取入れるのも1つの方法です。
スィッチングハブとは、「有線LANで構築したネットワーク内で複数の機器を中継する役割を担う装置」を指します。
LANポートが足りなくなってしまった場合もスィッチングハブがあれば、テーブルタップのようにLANケーブルをタコ足配線できます。
以前は「リピーターハブ」というものが主流でしたが、現在ではデータを転送したい機器にだけ指定して送ることができる「スィッチングハブ」が主流となっています。
無線LANを利用する
「無線LANルーター」を活用するのもおすすめの方法です。
「無線LANルーター」とは、無線LANを構成するための中心機器のことで「無線LAN親機」と呼ばれることもあります。
モデムからのびているネット回線(有線)を電波(無線)として周囲に放射する機器のことです。
ちなみに、Wi-Fiとはどう違うのかというと、Wi-Fiは無線LANの中でも統一した規格を使用してつくられた製品なので一般的には同じと捉えることもできますが、まったく同じでもない面もあるためWi-Fiは「無線LAN」の通信方式の一種だと考えておきましょう。
無線LANがあればLANケーブルに接続しなくてもパソコンやプリンターなどのネット環境に接続することが可能です。
最近の無線LANルーターであれば、1機で3階建てをカバーできるほどの性能があります。
一室で使用する場合、十分安定した電波を確保できることでしょう。
LANポートの増設について

オフィス環境において「LAN設備」はなくてはならないものです。
もはやネットが使用できなくなれば、業務が一切進まないという企業がほとんどといっても過言ではないでしょう。
LANの口数が不足した場合も業務に支障が出てしまいます。
ここでは、LAN増設の工事の仕方を解説します。
LAN工事の施工
先述のとおりLANの増設は、電話回線や電気配線の工事と違って必ずしも専門業者が行わなければならない訳ではありません。
必要な状況に立たされて、急きょ対応しなければならないケースもあるかもしれません。
LANの増設は「HUB」を活用
LANの増設工事を簡単に行うためには、「HUB(ハブ)」を活用するのがおすすめです。
「HUB(ハブ)」とは、LANで構築されたネットワーク内で「中継機」の役割を果たすもののことで、パソコンや複合機などの複数の機器を接続する場合にはHUBで中継する必要があります。
HUBは家電量販店やネット通販、ホームセンターなどで数千円程度で手に入れられます。
市販のHUBは「口数が5つ」であることが多く、1つはネット環境に接続するものなので、残りの4つがパソコンや複合機などの接続に使用できます。
中には口数が8つもあるものもあるので、用途に合わせて揃えてください。
「HUB」の接続について
LANの増設工事自体はさほど難しくなく、HUBの口数の1つをネット環境(ルーター)へ接続したら、残りの口数を使用する各機器に接続するだけで完了できます。
もしも、今あるHUBの口数で足りなくなってしまった場合、新たにHUBを接続してさらに口数を増設することも可能です。
ただし、ネット環境に接続する口とHUB同士をつなげる分の口数がふさがってしまうので、HUBの接続で増設していく場合は実際に使用できる口数の計算に注意しましょう。
LAN増設工事の注意点
LANの増設工事自体はHUB同士をつなげていくだけなので、さほど難しくはないですが油断していると思わぬトラブルを招く可能性もあります。
HUBポートは多めにする
先述のとおり、HUB同士をつなげて増設していく場合、接続でふさがる分、HUB自体の口数をすべて機器の接続に使用できません。
5口のHUBを2つ使用しても、増設できるのは残念ながら3口です。
そのため、今後も必要となる口数が増えていくことが予め分かっているのであれば、できるだけ口数の多いHUBを選んでおきましょう。
たとえば、5口と8口のHUBであれば価格差は数千円程度なので、何度も買い足すことを考えれば比較しやすいです。
HUBは「1,000BASE」のものを選ぶ
HUBには通信速度によって「100BASE」と「1,000BASE」があります。
100BASEは100MBps、1,000BASEであれば1,000MBpsに対応していることを表しており、特別な理由がないなら「1,000BASE」を選ぶようにしましょう。
なぜなら、ネット環境は年々通信量も通信速度も増えてきているため、100BASEでは対応しきれないからです。ビジネスでもここ数年の間にオンライン会議やオンライン研修などが浸透しつつあるため、通信速度が遅いとそういったアプリの使用に支障をきたす恐れがあります。
HUBは「ファンあり」を選ぶ
LANの増設工事でHUBを探す時には「ファンあり」を選びましょう。
「ファンあり」とはHUB(機器)の内部に熱がこもらないように排熱用のファンが搭載されているものです。
熱を放出してくれるので、熱暴走などのトラブルを予防するのに効果的です。
高価だから高性能だとは限らない
HUBは手頃な2,000円程度のものから高くなると10,000円以上するものまで幅広い価格帯で販売されています。
高い方が高性能であるように感じるかもしれませんが、HUBに関しては「高価だから高性能」とは限りません。
耐久性や使い勝手などの違いはあるものだと考えられますが、価格の違いの多くは性能というより「口数」が関係しています。
基本的に価格が高くなるほど口数が多くなる傾向があるので、増設したい口数に応じて選びましょう。
こんなケースは業者に依頼しよう
LANの増設はHUBの設置は難しくなくても、やはり専門業者に依頼した方が良いケースもあります。
以下のような場合は業者に依頼するのがおすすめです。
LANケーブルの配線が複雑なとき
LANの増設にともなってLANケーブルの配線も増線し、ケーブルを機器間の空間にどのように配線するかといった問題があるとき、ケーブルの配線は素人には難易度が高いです。
必要に応じて徐々に増設を繰り返していった場合などLANケーブルが複雑になり、整えられていないと見栄えもよくない上にデスクや椅子などにより断線の恐れがあります。
手に負えなくなってから依頼するという手もありますが、増設の際に依頼した方が二度手間にならずに済みます。
壁に埋め込む必要があるとき
LANの増設にともない増えたLANケーブルを壁を活用して収納する場合も専門業者に依頼する必要があります。
例えば、LANケーブルを壁にはわせたり、壁に穴をあけて内部に通したり、タイルカーペットの下にはわせたりしてスッキリ収納する場合です。
壁まわりには電話回線や電気配線も通っているため、業者に任せずに行って回線や配線を傷つけてしまうと回線トラブルや漏電につながることもあるので危険です。
そういったリスクを考えても専門業者に依頼した方が良いでしょう。
スィッチングハブについて

スィッチングハブの選び方について解説します。
ソケットが金属製のものを選ぶ
スィッチングハブには主にポートが金属製とプラスチック製のものと2種類があります。
プラスチック製には軽くかつ安価で手に入りますが金属製は丈夫で発熱にも強いという利点があるため、オフィス用に使用する場合は基本的に金属製を選ぶのをおすすめします。
また、スィッチングハブには電源が内臓タイプとACアダプタータイプがありますが、長時間の使用が想定されるためオフィスの場合はACアダプタータイプの方が安心です。
ループ検知・防止できるものを選ぶ
オフィス向けのスィッチングハブを探しているなら「ループ検知・防止」の機能がついているものを選ぶのが重要です。
「ループ」とは、スィッチングハブのポート同士を同じLANケーブルでつなげてしまい、回線がループし続けてしまうことをさします。
回線がループするとオフィス内の回線がすべて停止してしまうこともある危険があります。
機器の数が少ない場合は対処しやすいですが、規模が大きくなるとどこがループしているのか突き止めるのが難しくなります。
そのため、「ループ検知・防止」の機能は必須なのです。
無線LANについて

続いて、無線LANルーターの選び方を解説します。
規格はac対応のものを選ぶ
無線LANルーターには主に5つの規格があります。
この規格は「周波数」を表すもので種類によって他の電波からの干渉の度合いが変わります。
身近なものでいうと「電子レンジ」や「Bluetooth」などが要注意です。
5つある規格の中でも「11ac」は、電子レンジなどの電波にも強く、長距離通信にも耐えることができるためオフィスで使用するなら「11ac」がおすすめです。
最新の無線LANルーターであれば「11ac」に対応していると思われますが、購入する際にはよく確認しましょう。
自動セットアップ機能が付いたものを選ぶ
無線LANルーターは以前は無線LAN側もパソコンやプリンターなどの機器側にも個別で設定が必要でセッティングが面倒なものでしたが、最近では「自動セットアップ機能」がついたものがあり、自動セットアップボタンを押したあとは各機器からの電波を選択するだけで完了するものがあります。
ネット回線に詳しくなくても設定できるので、自動セットアップ機能がついたものを選ぶのをおすすめします。
セキュリティはWPA2のもの
無線LANルーターを使用する上で最も注意したいのが「セキュリティ対策」です。
クラッキングされてしまうとネットワークに割り込まれてオフィス内の重要なデータが盗まれ、外部に漏れる危険があります。
無線LANルーターのセキュリティを示す規格には3種類ありますが、最も安心できる「WPA2」を選びましょう。
ビームフォーミングがあるものを選ぶ
「ビームフォーミング」とは、ネット回線を使用している機器の位置を計算して最も効率的に通信できるように電波をおくる技術のことです。
「ビームフォーミング」とは、ネット回線を使用している機器の位置を計算して最も効率的に通信できるように電波をおくる技術のことです。
従来の無線LANルーターは全方位に電波を放射していたため障害物が多い環境では十分な働きができませんでしたが、ビームフォーミングがある場合、他の電子機器や壁などの障害物が多くても安定して使用することができます。
LANポートは不足させない

ネット環境には欠かせないLANポートが不足してしまった場合について、その対処法なども含めて解説しました。
LAN増設は資格的には誰でもできるものですが、安定かつ安全にネット環境を整えるためには専門業者に依頼するのがおすすめです。
生活にもビジネスにも欠かせないものの一つとなっているネット環境を快適なものにしていきましょう。