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コンセント増設の3つの方法と費用とは?工事の費用を抑えるポイントも

2023年3月3日

コンセントが「常にタコ足回線になってしまっている」「コンセントが足りなくて不便」などの場合には、コンセントを増設できます。

コンセントの口を増やすだけの簡単な工事から、新しい配線を引くという工事まで、コンセントの増設方法は種類があります。

コンセントを増設する具体的な方法3つとは?
どの工事方法だと費用がかかってしまうの?
コンセント増設の工事費用を抑えるポイントとは?
コンセント増設の業者の選び方とは?
DIYが得意なんだけど、自分でやってみてもいいの?

など、コンセント増設の方法について、まとめました。

コンセント増設3つの方法と費用相場

コンセントを増設する方法は、主に3種類あります。

簡単に比較的安価でできる方法もあれば、費用はかかるけれど電気消費の大きな家電にも対応可能になる方法があります。

・コンセントの差込口を増やす
・電気配線から分岐させる
・新しく配線を引く

増設方法費用目安工事時間
差込口の増設5,000円~30分~1時間程度
電気配線の分岐12,000円~1時間程度
新たな配線を引く16,000円~2時間程度

それぞれメリット・デメリットがありますので、ご希望に合わせた方法を選ぶようにしましょう。

3つの方法について、ご説明します。

コンセントの差込口を増やす

すでにある2口のコンセントを3口に増やすというように、既存のコンセントの差込口を増やす方法です。

電気配線の大きな変更があるわけではありませんので、1番手軽にできるコンセントの増設方法です。

注意したいのは、電気使用量は変わらないという点です。

電子レンジや冷蔵庫、エアコンなど電気使用量が大きな家電には対応しきれない場合もあります。

コンセント1口の容量は15A(1,500W)まで、という考えが基本となります。

使用用途によって、この方法でもいいのかをよく検討するようにしてください。

コンセントの差込口を増やす際の費用

コンセントの差込口を増設する工事は、比較的簡単な内容になりますので費用は安く抑えられます。

工事費用は材料費や出張費も込みの値段となり、5,000円~7,000円程度が目安となります。

1時間ほどと短時間で済む工事なので、業者ごとの費用の差もあまりない工事となるでしょう。

コンセントを増設すると、たこ足回線が原因の火災回避ができたり、見た目をスッキリさせられます。

電気配線から分岐させる

新たに別の場所にコンセントを増設したい場合には、まず既存の電気配線から分岐させる方法を検討します。

コンセントは増えますが、使用できる電気量は変わりませんので注意が必要です。

1回路につなげられるコンセントは4~5口程度をイメージしておくといいでしょう。

屋内用の電気回線で100Vのものから分岐が可能ですが、エアコンなど200Vの回線もありますので業者の方と相談しましょう。

どのコンセントにどんな家電をつなぎたいのかを伝えておくと、安心です。

電気配線から分岐させる際の費用

既存の電気配線から分岐させてコンセントを新しく作る場合の費用は、12,000円程度が目安となります。

元のコンセントから新しいコンセントまでの距離が遠くなると、費用がかかるケースもあります。

・配線工事の埋め込みが必要になる
・天井裏を通さなければいけない場合
・ボードやクロスの張り替えが発生する

これらの場合には必要な費用がプラスでかかってきますので、覚えておきましょう。

新しく配線を引く

よくブレーカーが落ちてしまう、電気使用量の大きい家電を継続的に使用したい、という希望がある場合には、分電盤から専用の配線を引く方法がおすすめです。

分電盤が空いていれば、そのまま増設してコンセントを設置します。

分電盤に空きがない状態ですと、ブレーカーを新設するか、分電盤の交換工事が必要になります。

他の家電の電気使用量を気にしなくてすむので、快適に過ごせるようになるでしょう。

ガスコンロからIHヒーターにする場合や、エアコンを新しくつける場合には、この方法がおすすめです。

新しく配線を引く際の費用

専用回路を作る工事になりますので、1番高額な方法で16,000円~30,000円が目安となります。

先述した通り、分電盤の状況などによって値段が変動します。

使用用途によって、必要なコンセントの数と工事の方法を適切に判断できるようにしましょう。

場所別コンセント増設について

コンセントを増設する場所によって、配線の引き方や電力量など、考慮したい点が違います。

以下の6ヶ所の場所別のコンセント増設について、ご説明します。

・キッチンにコンセントを増設
・エアコンのコンセントを増設
・屋外にコンセントを増設
・トイレにコンセントを増設
・天井にコンセントを増設
・床にコンセントを増設

キッチンにコンセントを増設

一般的にキッチンに必要なコンセントは、6口だといわれています。

冷蔵庫や電子レンジは常にコンセントを挿す状態となりますが、コーヒーメーカーやミキサーなどは使用時のみコンセントを挿す状態になります。

最初は十分だと思っていたコンセントの数も、ウォータサーバーをつけたり、食洗器をつけるとなると増設したくなるものです。

また、キッチンのコンセント増設で考えておきたいのは、上下の高さを含めた場所と使用する電気量です。

家電や家具の配置を決めた上で、コンセント増設の工事をすると無駄なく快適に過ごせるようになるでしょう。

エアコンのコンセントを増設

日本の電圧は100Vが基本ですが、エアコンには200V必要になります。

そのため分電盤から専用配線を引く必要があり、工事費用も比較的高額になります。

1階にエアコンを設置するよりも、2階に設置する方が配線も長くなり費用もかかります。

将来子ども部屋にする予定のある部屋などには、新築時にコンセントも設置しておくと安心です。

屋外にコンセントを増設

お庭でガーデニングやバーベキューを楽しむ方、洗車や掃除、ライトアップ用の電源をとったりと、屋外でのコンセントが必要になる場合もあります。

屋外や外壁にコンセントを増設する場合は、すでにご説明したコンセントの増設方法に加えて外壁に穴をあけたりする工事費用が別途必要になります。

屋外の分岐方法では200V以上となるケースが多く、分電盤から新しく配線を引く方法になるでしょう。

トイレにコンセントを増設

トイレでコンセントを使うのは、ウォシュレットや冷暖房、温風機などです。

使用用途によっては、トイレの奥側ではなく手前にコンセントが欲しい、と、増設する場合があります。

トイレのコンセント増設では、既存の配線から分岐させる方法が多くなります。

時間も費用も負担が少なくできる工事といえるでしょう。

天井にコンセントを増設

照明器具の関係などで、天井にコンセントを増設したい方もいます。

天井にコンセントを増設する場合は、天井の高さが重要です。

当然、高さが高くなると工事費用も高額になり、3mを超えると追加料金がかかる場合もあります。

天井にコンセントが必要なのか、高い位置の壁でもいいのか、考えて検討してみるといいでしょう。

床にコンセントを増設

ダイニングテーブルの下やテレビ台の下など、床にコンセントがあると大変便利です。

ただし、床にコンセントを設置すると、収納型のコンセントであってもつまずきやすくなる可能性もありますので、小さな子供やお年寄りのいる家庭では注意が必要です。

壁に配線を通すよりも床に配線を通す方が困難なため、工事費用は高額になるかもしれません。

また、床にコンセントがある場合には、飲み物をこぼすと火災の原因にもなりますので、注意して使用しましょう。

賃貸でコンセントを増設したい

賃貸住宅でコンセントを増設する場合には、必ず大家さんや管理会社の確認をとります。

勝手に工事をしてしまうと、退去の際に原状復帰を求められて高額な費用がかかる場合もあります。

賃貸だから絶対にダメというケースばかりでもなく、コンセントの差込口を増やすような工事であれば認められることもあります。

UR賃貸住宅の場合のように、コンセント増設の原状復帰義務がない物件もあります。

DIYでコンセントを増設する

youtubeの動画をみて、自分でもコンセントの増設ができそうだと思う方もいるかもしれません。

しかしコンセント増設には「第二種電気工事士」という専門の国家資格が必要です。

一見簡単なように見える電気工事でも、火災や漏電、感電などの危険もあります。

資格がない人が工事をすると、電気工事法という法律により罰せられる可能性もあります。

コンセントを増設する際には、信頼できる業者を選んでプロに工事をお願いするようにしましょう。

コンセント増設の費用を抑えるポイント

業者に工事を依頼するとなると、気になるのが費用です。

コンセント増設の費用を抑えるためには、いくつかポイントがあります。

・既存の配線から分岐させる
・増設場所や数を決めておく
・露出型と埋め込み型
・リフォームと同時にやる
・数社から見積もりをとる

既存の配線から分岐させる

コンセント増設の方法は3つありました。

分電盤から専用の配線を引く方法が1番高額な工事になりますので、既存の配線から分岐できれば工事費用は抑えられます。

工事費用を少しでも抑えたいのであれば、コンセントを増設する場所や用途によって、分岐する方法を選ぶといいでしょう。

増設場所や数を決めておく

コンセントの増設が可能だからといって、やみくもにコンセントを増やしていけばいいというわけではありません。

「この辺にコンセントがあったら便利だな」という軽い気持ちでコンセント増設をしてしまうと、後に電気使用量が合わずにさらに増設が必要になったりという失敗があるかもしれません。

なぜコンセントを増設したいのか、用途は具体的に何なのか、どこに何口必要なのかを明確に決めておくと後悔がないでしょう。

露出型と埋め込み型

コンセントには「露出型」と「埋め込み型」があり、どちらが自宅に合うのか、希望に沿えるのかを見極める必要があります。

露出型コンセントとは、壁の外にコンセントを露出させる設置方法です。

埋め込み型コンセントとは、壁の中にコンセントを埋め込んでしまう設置方法です。

埋め込み型の方が仕上がりは綺麗ですが、工事費用が高額になります。

露出型の方が安上がりですが、その後の生活が快適に過ごせるかという点もきちんと考慮して決めた方がいいでしょう。

リフォームと同時にやる

コンセントの増設だけをするのではなく、リフォームのタイミングで行うという方法もあります。

コンセントの数を増やしたいと思うのは、ライフスタイルや家族構成が変化したからではないでしょうか。

リフォームと同時にやってしまえば、無駄な時間やお金がかからずにすみます。

逆にリフォームの際には、子どもの成長やライフスタイルの変化を見据えて、コンセントの数も考えておくといいでしょう。

数社から見積もりをとる

工事が大がかりになればなるほど、業者の見積もり金額にも差が出てきます。

まずは見積もりをお願いしてみて、数社で比較してみると違いがわかります。

見積もり金額をそのまま鵜呑みにせずに、どのくらい追加料金の可能性があるのかも確認しておきましょう。

また工事後の保証内容についても、最初に確認しておきたい項目です。

保証期間はどのくらいか、保証内容は、万が一再工事になった場合の対応について、などを確認しておくと安心です。

コンセントの数の目安と電気代

コンセントは多いと便利ですが、住宅を建てる際に目安となるコンセントの数があります。

一般的な住宅では2畳辺り1口のコンセントが目安となります。

一戸建ての場合は、全部で35個が目安となります。

コンセントの数を増やすと電気代も高くなってしまいそうですが、コンセントの数を増やしたからといって必ず電気代に影響するわけではありません。

電気代がかかるのは、あくまでも電化製品を使用したときです。

コンセントを増設した後で、電気を多く使用すれば当然電気代はかさんでいきます。

コンセントの増設で快適に

コンセントの数が足りずにストレスを感じているようであれば、コンセントの増設が可能です。

どの規模の工事をして、コンセントをどこに何個増やすのか、など、希望を明確にしておくと、見積もりも工事もスムーズにいくでしょう。

コンセントの差し込み口を増やすだけの工事であれば、比較的簡単です。

新しく配線を引くような工事になると、時間もかかりますし、費用もかかります。

将来的にも長く快適に過ごせるよう、実際に工事をする業者の方とも相談しながら、コンセント増設の工事をしていきましょう。

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