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法人契約できる格安SIMのメリット・デメリット!選び方のポイントも解説

2023年5月13日
格安SIMの選び方

通信費を安く抑えられると評判の「格安SIM」ですが、格安SIM会社の中には法人向けサービスを提供しているケースもあります。

ビジネスシーンで携帯電話を使う場合、大手携帯キャリアと比べてどちらが相応しいのでしょうか?
この記事では、法人契約できる格安SIMのメリット・デメリットについて解説します。

結論として、使い方によってはお得で便利に使えますが、場合によっては不便に感じるケースもあります。

数ある格安SIMの会社から選ぶポイントについても紹介しますので、格安SIMの法人契約を検討している事業者の方はぜひご覧ください。

格安SIMとは

格安SIM

格安SIMとは、大手携帯キャリアの毎月の利用料金に比べて安い料金で利用できるSIMカードです。

SIMカードは電話番号を特定するためのICカードで、このSIMカードを他の端末に差し替えて使えます。

携帯電話の利用料金が高額と言われている中で、格安SIMに乗り換えると固定費を大幅に節約できるため、近年とても人気となっています。

格安SIMの法人契約手続きについて

個人向けの格安SIMの場合、インターネット上で完結するケースがほとんどです。

しかし、法人解約の場合は必要な書類が個人よりも多く、インターネットで全て完結できない可能性が高く、申込書類や確認書類を郵送するケースもあります。

責任者だけでなく、使用する従業員分の書類を準備しなければならないため、個人で格安SIMを契約するよりも時間がかかる恐れがあるので、余裕をもって手続きをするのがおすすめです。

格安SIMの法人契約する際の注意点

法人契約と個人契約では、プランや料金が異なる場合がほとんどです。

格安SIMの法人契約を検討している場合は、必ず法人契約専用のページがあるかを調べ、利用できるプランや料金、使用できる回線などについて確認しましょう。

法人契約の際は、個人向けのキャンペーンが適応されない点にも注意する必要があります。

格安SIMはなぜ安いのか

格安SIMが安い理由

格安SIMの月額使用料金を見ると、大手携帯キャリアに比べて安い傾向にあります。

「なぜこんなにも料金に差があるのだろう」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

格安SIMが安い理由を詳しく解説します。

ネットワーク設備を大手キャリアから借りている

格安SIM会社は、

  • docomo
  • au
  • SoftBank

上記3大携帯キャリアのインターネット回線や通話回線を借りて、インターネットや通話サービスを提供しています。

設備投資費用をかける必要がないため、その分月額使用料を安く設定できるのです。

格安SIM会社を含めて、携帯電話の回線を自社で持たず、他事業者から借りてサービスを行う事業者を「MVNO(Mobile Virtual Network Operator/仮想移動体通信事業者)」と言います。

実店舗が少なくインターネットでの販売が中心となっている

格安SIM会社は小規模店舗のみで行っていたり、実店舗を持っていなかったりする場合がほとんどで、インターネットでの販売が中心となっています。

そのため、人件費や水道光熱費など実店舗を運用するためにかかるコストを削減できるのです。

その分実店舗を持つ大手携帯キャリアよりも安い金額で提供できます。

自分で必要なサービス・オプションを選択できる

大手携帯キャリアでは、端末の保証サービス料金や通話定額料金など、様々なオプションがついてくるため、便利な反面、オプションを使わない人にとっては月額料金が高いと感じてしまうでしょう。

格安SIMでは最低限の機能だけを揃えたプランが用意されており、そこに自分で必要なオプションを選択してつけます。

不要なオプションはつけなくて良いので、その分月額料金が安くなるのです。

法人向け格安SIMのメリット

格安SIMのメリット

格安SIMにはたくさんのメリットが得られるため、近年は個人だけでなく法人契約する事業者が増えています。

格安SIMを法人契約する主なメリットは以下の5つです。

・コストを削減できる
・契約しているSIMを一括管理できる
・法人向けサービスが受けられる
・従業員のプライバシーが守られる
・支払い方法の選択肢が多い

詳しく説明しますので、契約を検討している事業者の方はぜひご覧ください。

コストを削減できる

格安SIMを法人契約する最大のメリットは、経費を削減できる点です。

先ほども紹介しましたように、大手携帯キャリアに比べて格安SIMは月額料金が安い傾向にあります。

プランや使い方によっては大手携帯キャリアの半額以下に抑えられるため、業務用の携帯電話を社員個々が持つ会社の場合は、格安SIMに変えれば大幅なコストダウンが見込めるでしょう。

契約しているSIMを一括管理できる

格安SIMの法人契約では複数契約するケースが多いですが、契約中のSIMを管理画面で一括管理できるSIM会社がたくさんあります。

会社で従業員に携帯電話を貸与する場合は、利用状況の確認や手続きなどを一括で管理できた方が便利です。

法人向けサービスが受けられる

一般的に、法人契約では複数の回線を契約する場合が多く、解約する心配も少ないため、法人契約専用のお得なプランや割引が受けられる場合があります。

つまり、もともと月額料金が安い格安SIMが、さらにお得に利用できるのです。

ただし、契約件数などの条件がある場合がありますので、契約内容を確認する必要があるでしょう。

従業員のプライバシーが守られる

プライベート用の携帯電話を使って業務で必要な通話やデータ通信を利用している人も多いかと思いますが、個人の電話番号を顧客に教えなければならないため、不満を持つ従業員も多いです。

法人契約した格安SIMを支給すれば、業務とプライベートで分けられるため、従業員のプライバシーが守られ、満足度向上につながります。

支払い方法の選択肢が多い

個人向け格安SIMでは、クレジットカードのみの支払いが多いですが、法人契約では請求書払いや口座振替が利用できる場合が多いです。

支払い方法については各社異なるので、希望する支払い方ができるのかという点を事前に確認しておきましょう。

また、同一名義では支払いを一括で行えるので、支払いの管理もしやすいというメリットもあります。

法人向け格安SIMのデメリット

格安SIMデメリット

格安SIMを法人契約するのはメリットが多い一方で、以下のようなデメリットもあります。

・会社によって品質にバラつきがある
・初期設定を自分で行う必要がある
・キャリアメールが使えない
・通信速度が遅くなる場合がある
・サポート体制が整っていない場合がある
・分割支払いができないケースが多い

会社にとって需要があるかはメリットとデメリットをしっかり比較して検討しましょう。

会社によって品質にバラつきがある

日本国内には数多くの格安SIMが提供されていますが、品質やサービスの質には差が出てしまう場合があります。

「1番安いから」という理由のみで契約してしまうと後から後悔してしまう可能性もあるので、プラン内容はもちろん、評判についてもしっかりリサーチした方が良いでしょう。

初期設定を自分で行う必要がある

格安SIMを利用するにあたって、音声通話やデータ通信をするために必須な「APN設定」を行う必要があります。

実店舗を持たない格安SIMでは、初期設定の作業を自分で行わなければならないという手間があるのです。

基本的には作業は簡単で、説明書や公式サイトに記載された手順通りに行えば問題なくできます。

キャリアメールが使えない

格安SIMは大手携帯キャリアの契約ではないため、

  • @docomo.ne.jp
  • @sftbank.ne.jp
  • @au.com/@ezweb.ne.jp

上記のようないわゆるキャリアメールは使用できない場合がほとんどです。

ただし、代わりに無料で取得できるメールアドレスを利用できるので、キャリアメールの代替となります。

通信速度が遅くなる場合がある

大手携帯キャリアからインターネット回線や通話回線を借りてサービスを提供しているため、大手携帯キャリアを直接使うよりも不安定になりやすいというデメリットがあります。

基本的に、格安SIMの通信が混雑しやすい時間帯は以下の通りです。

・通勤・通学の時間帯(午前7~9時頃)
・昼休みの時間帯(正午〜午後2時頃)
・下校・退勤の時間帯(午後5〜7時頃)
・帰宅後(午後9〜11時頃)

このように、利用者が集中する時間帯は格安SIMの通信速度が落ちる可能性があるため、動画閲覧やアプリのダウンロード等は注意した方が良いです。

サポート体制が整っていない場合がある

格安SIMは安くサービスを提供するために、実店舗を持っていないケースが多いです。

また、カスタマーサポートの人員も少ない傾向にあるため、トラブルがあったときに対応が遅かったり、直接相談できなかったりして、不満を持つユーザーも少なくありません。

仕事で格安SIMを使うのであれば、トラブルが生じて使えなくなった場合の対策を取っておくのがおすすめです。

分割支払いができないケースが多い

格安SIMを個人契約する場合と違い、法人契約では端末の分割払いができないケースが多く、その場合は一括購入しなければなりません。

初期費用がかかるので割高感はありますが、月々の支払いが安いことを考えると、トータルで見ればお得であると言えるでしょう。

法人契約ができる格安SIM会社を選ぶポイント

格安SIMの選び方

格安SIMは日本国内で様々な会社が展開していますが、格安SIMの法人契約を契約している事業者は、どのような基準で選べば良いのでしょうか。

そこで、法人契約ができる格安SIMを選ぶポイントを紹介します。

契約後に後悔しないためにも、ぜひチェックしてみてください。

料金プランで選ぶ

月々の料金が安いと評判の格安SIMですが、会社によって様々な料金プランがあり、似たようなプランでも価格に差がある場合があるので、それぞれのプランと料金を比較して検討しましょう。

安いからといって、自社に必要なサービスが組み込まれていないプランを契約してしまうと後悔してしまうので、サービス内容に関してはしっかりチェックするようにしてください。

使用目的・頻度で選ぶ

格安SIMにて「データ通信」「音声通話」などといった機能が利用できるかはプランによって異なります。

ビジネスで電話をかける回数や時間が多い場合は、かけ放題プランを契約した方が利用料金を安く抑えられる可能性があるのです。

まずは、自社の使用目的を明確にし、業務に必要な機能が備わっている格安SIMを選ぶようにしましょう。

○法人契約をする前に確認すべき点

  • 使用するデータ容量
  • 通話を利用するか
  • 平均的な通話時間
  • SMSを利用するか

法人向け割引・サービスで選ぶ

お得に法人契約がしたい場合は、法人向けのサービスや割引が提供されているか確認しましょう。

提供されているサービス内容は会社によって様々で、複数契約すると月額料金が割引になったり、通話やデータ通信が無制限になったりといった個人向けにはないサービスが充実しています。

自社にあったサービスがあるのか、そしてサービスを受けるにあたって条件に適合にているのかを確認して選びましょう。

自社にあった格安SIMを選ぼう

ニーズに合った格安SIMを選ぼう

法人契約できる格安SIMのメリット・デメリット、そして選び方のポイントについて解説しました。

ビジネスで使う携帯電話に格安SIMを導入すると、自社の通信コストを大幅に削減できる可能性が高いです。

ですが、格安SIMにはデメリットも存在するため、大手携帯キャリアの特徴とメリット・デメリットをしっかり比較して検討するようにしましょう。

数ある格安SIMから選ぶ場合は、今回紹介したポイントをおさえて、自社のニーズにあった会社を選択してビジネスで役立ててください。

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