mdfとは?中密度繊維板や弱電端子盤についても詳しく紹介

家具作成やスピーカーのキャビネットなどDIYの場面で頻繁に使用されている「mdf」は、凡用性、耐久性、リサイクル性の高さから注目されるようになりました。
この記事では、mdfに関する基本情報、中密度繊維板や弱電端子盤のメリットとデメリット、光回線についてわかりやすく解説します。
mdfボードとは?

mdfボードは、「Medium Density Fiberboard」の略語であり、日本語では「中質繊維板」や「中密度繊維板」と言い換えることができます。
木材を繊維レベルまで細分化してから加工作業に入るため、木材が持っている「割れ」や「節」がなくなり、製品の品質を均一に保つことが可能です。
合板と混同して認識している方もいますが、mdfは繊維状にした木材チップを原料としているのに対して、合板はベニヤと呼ばれる薄くしたいたを接着剤で重ねた違いがあります。
見た目はほとんど同じですが、原料の違いがあり、クオリティに大きな差が出てくるためしっかりと区別する必要があります。
光回線のmdfとは?
繊維状にした木材のmdfとは別に、マンションや建物内にある光回線、電気設備など大元になる電子装置のことも、mdfと読んでいます。
一軒家に住んでいるとあまり気にすることはないのですが、集合住宅やオフィスビルの場合、各部屋ごとに1本づつ配線を作るわけにはいかず、光回線などを引くのが一般的です。
装置の種類によって異なるものの、1本で100本ほど配線が引けるものもあり、戸数に合わせたケーブルをmdfで繋げると、整備や保守点検も簡易化されます。
マンションのmdf盤とは?

マンションなどの建物内に設置されているmdf盤は、腐食や劣化を防ぐために、雨や風に当たらない一室に保管されています。
また、精密機器で故障すると住民全体に多大な影響が出るため、防犯目的を兼ねて、管理人室などセキュリティ完備がされている部屋に設置されるケースが多いです。
mdf盤を保管している部屋に鍵がかかっていて、mdf盤を触るためにはマンション管理社の許可が必要ですので、基本的にmdf盤を見たりいじることはないでしょう。
中密度繊維板のメリットとは?
中密度繊維板(mdf)は、木材を細かくしたものを熱を使ってさらに細かい繊維にして、合成樹脂でプレスを作る建材の一種です。
そんな中密度繊維板(mdf)のメリットは、以下のとおりです。
- 繊維状にしてから加工しているため軽量化を実現
- 細かくしたものを合成したため加工しやすい
- 細かい建材が隙間なく固形化されていて、反りや乾燥によって割れる心配がない
- どんな木質でも一度繊維状にすることで均質になる
- ホームセンターや通販などで安価に用意できる
- 耐久性がある
素材やサイズによって異なりますが、厚さ2.5mm、3×6のサイズで1,000円ほどで購入できます。
中密度繊維板のデメリットとは?
多くのメリットがある一方で、木材を繊維状にまでほぐして加工していることがデメリットになることもあります。
- 無垢の材料と比較して比重が重くなる
- 板面が割れることは滅多にないが、小口面が割れやすい
- 木材のため水や湿気に弱くて、カビやすい
ただし、中密度繊維板(mdf)を避けた方が良い大々的な理由は特にありません。
木口面に釘を打たなければならないのであれば、表面が割れてしまう可能性が高いため、中密度繊維板(mdf)以外の材木を用意した方が良いです。
弱電端子盤とは?

弱電端子盤とは、IDF(Intermediate Distribution Frame)の別名を持っていて、mdfで受けた電話幹線をそれぞれの贈るべき場所に振り分けるための分散端子盤のことです。
オフィスビルやマンションなどの大型規模の建築物では、数百〜数千の規模でmdfに電話線が引かれていますが、それぞれ電話交換機などを経由していて複雑になっています。
配線の流れを明確化しつつ、かつ利用効率の向上を実現するためには、各部屋にIDFを設置、さらに決められた距離感でサブの端子盤を設置することが基本となっています。
mdf以外のpbx等について
mdf以外のpdxは、以下のとおりです。
- PBX
- IDF
- ESP
それぞれのpdxについて解説します。
PBXとは
PBXとは、複数の電話機やデバイスを接続したり、乱雑になっている外線を効率よく振り分けたり、内線の転送を自由自在にするためのシステムのことです。
PBXのメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
複数の電話機で着信・転送が可能になり効率化を実現 通信量を発生させずに内線できるためコスト削減 スマートフォンを内線かできる ビジネスフォンの接続可能台数が50台に対して、PBXの接続可能台数は数千台で大規模運用が可能 インターネット回線で内線化できるため、海外拠点でも利用可能 | 大規模運用できる代わりに初期費用が高くなりがち 毎月利用料が発生する 管理はセキュリティ会社頼りになるため、信頼できる会社を探す必要がある インターネット回線の状態によっては通信品質が落ちる |
費用対効果を考えるのであれば、発着信の数が多かったり、大規模企業に属しているオフィスを採用すると良いでしょう。
IDFとは
IDFは、mdfの機能を縮小したイメージに近い装置で、mdfが建物全体に配線を引く装置であるのに対して、IDFは各フロアに配線を引く装置となっています。
メリット | デメリット |
mdfから配線を引く必要がない セキュリティ管理を自分たちで行えるため、外的要因による管理トラブルを避けられる 小規模な建物でmdfがなくても回線を使える 回線契約者が多いと効率性が高まる | 初期設定から全て自分たちでやらなくてはならない 小規模な建物には設置できない |
わざわざ大型のmdfから配線を引き出す手間が省けるため、フロアの一角などで小規模利用したいのであれば、IDFがちょうど良いでしょう。
EPSとは
EPSは、建物の最上層から最下層までの各フロアに空間がつながっていて、外部から電線や通信回線を引くために使われています。
メリット | デメリット |
大規模な建物にも対応している セキュリティ会社が管理するため専門性の高い分野を任せられる 水道やガスなどの専用設備のある場所に設置できる 各階の縦系の配線が不要になるため作業時間を短縮できる | セキュリティ会社が管理することにより外的要因で管理不足になるリスクがある 小規模な建物には不向き 外からいたずらされないように施錠が必要 ごく稀に設備不良や多数回線利用によって、設置場所に空きがないことがある |
ご自身で取り付けることはできませんので、建物の管理会社と設置するための業者の手配が必要ですが、複数の階にオフィスを展開しているのであれば一括管理ができて便利です。
光回線の配電盤の役割とは?

光回線の配線盤は、通信回線を繋ぐために設置されている装置のことで、建物の主配線盤を軸に、各戸ごとに用意されています。
大きな建物で各部屋ごとに配線を引いてしまうと、ネット回線が混雑してしまうリスクがあるため、一つの大きな装置を設けて、そこから回線を引くのが一般的です。
ただ、一つの主配線盤を置いても回線が接続できるわけではなく、さらに細分化するためには、各部屋に配線盤を設置して、主配線盤から繋げる必要があります。
mdfの欠点とは?
電話局、集合住宅、ビルなどの建物で、外部につながる通信回線を収容して管理するmdf(主配線盤)の欠点は、以下のとおりです。
- 大規模な建物向けの装置のため、小規模の建物では活用しにくい
- 各部屋で使用するのであれば配線盤の設置が必要
- 専門知識が必要なためセキュリティ管理は業者に任せるしかない
- 工事などの初期費用が高くつきやすい
- mdf(主配線盤)にトラブルがあると建物全体に影響が出る
欠点として挙げたものの、基本的には、mdfが大規模な建物に向けて作られている装置であることを理解していれば、大きなトラブルになることはないでしょう。
mdfを設置するほどではないのであれば、個人契約をしたり、IDFを設置する方法があります。
MDF工事とは?

オフィスで、電話回線、インターネット、VPNなど外部との通信が必要なのであれば、オフィス通信設備担当者がMDFの設置、接続を行う必要があります。
- MDFの所有権は原則ビルのオーナーにある
- オフィス通信設備を担当する方は「MDF」「IDF」「ESP」の理解が必要
それぞれの項目について解説します。
MDFの所有権は原則ビルのオーナーになる
基本的に、MDFはビル設備の一つであるため、オーナーの資産として管理されていて、管理人室もしくはMDFを収納するための特別な部屋に用意されていることがほとんどです。
MDF装置は、高価な精密機器であり、本体が壊れるとビル全体の通信に悪影響があるため、誰でも触れる環境にはありません。
MDFの設置がされているかどうかはオーナーに確認して、業者が本体を確認したいなどの要望があれば、必ずオーナーや管理会社を通して許可をもらう必要があります。
オフィス通信設備を担当する方は「MDF」「IDF」「ESP」の理解が必要
MDF工事に携わることになったオフィス通信設備担当者は、最低限の知識として「MDF」「IDF」「ESP」について大まかに理解しておきましょう。
原則、MDFはオフィスビルに設置されていますが、IDFやEPSはどこにどのように設置されているか、オフィスの規模や構造によって異なるため把握しなくてはなりません。
業者の手配をしてから配置場所などを調べると時間がかかり、迷惑がかかるため、スムーズに工事を完了するためにも、事前に確認することを徹底してください。
ファイバーボードの長所とは?

木質の建材の一種であるファイバーボードは、密度や製法によって「インシュレーションボード」「MDF」「ハードボード」の3種類に分類でき、長所は以下のとおりです。
- 製造方法や比重によって異なるものの、無垢材より水分の吸収割合が少ない
- 木質材料の中でも特に軟質繊維板が断熱・保温効果に優れている
- 保温材料として天井に使われるケースが多い
- 曲げたり、引き伸ばしたりしても強度を高く保てる
- 動的な衝動に強い
長所から見てわかるとおり、ファイバーボードは建築や家具に止まることなく、車両、船舶、電気機器キャビネット、玩具、キャンバスなど幅広い利用用途があります。
ただし、他の木質の建材と比較すると、デザイン性が優れているとは言い難いため、安価に使い勝手の良いものを作りたいときに、適していると言えるでしょう。
mdfについて理解しよう
この記事の結論をまとめると、
- mdfボードとは、「Medium Density Fiberboard」の略語であり、「中質繊維板」や「中密度繊維板」の意味がある
- 光回線で使われているmdfは、集合住宅やオフィスビルなど複数の回線を同時に接続するための装置のことを指している
- マンションのmdf盤とは、マンション住民のインターネット、電話、VPNなどを繋げるための主装置として設置されているものを指す
- 中密度繊維板は、細かくした木材を熱に通してさらに細かく繊維状にしたものを合成樹脂で固めた安価な建材
- 中密度繊維板のデメリットとして「重い」「小口面が割れやすい」「耐水性が弱い」ことが挙げられる
- 弱電端子盤は、IDF(Intermediate Distribution Frame)のことで、配線の流れの明確化と利用効率向上のために設置される装置
- mdf以外のpdxには「PBX」「IDF」「ESP」などがある
- 光回線の配電盤は、大量のネット配線をまとめて管理するための役割をになっている
- mdfは、大規模な建物を対象に作っているため、個人利用や小さいオフィススペースの利用には向いていない
- MDFを使用するためには業者をよんで工事を行う必要があるため、ビルのオーナーに確認をしたり、装置の位置を把握しておくことが重要
ということがわかりました。
新しくビジネスを始めたり、ワークスペースを設置することになれば、電話、インターネットが使えるように配線環境を整える必要があります。
基本的に、一軒家や小さなオフィスビルであれば個人でネット環境を整えた方が良いですが、大きなビルでネット環境を整えるのであればmdfの導入を検討しましょう。